壁を走る夜のハンター
夜、台所で作業をしていると窓ガラスに、かべちょろがいました。
照明に誘われて集まった虫を狙っているみたいです。
壁をチョロチョロ走ることから呼ばれるようになったと言われていますが、実はトカゲ、カナヘビ、ヤモリ、イモリ全てをかべちょろと呼ぶみたいです。
こちらはニホンヤモリ。
小さなおててと、くるくる尻尾、お腹が丸見えで可愛いです。
それにしても器用にガラスに張り付いています。
ヤモリの足の裏にはナノサイズの微小な毛が生えていて、それによって壁やガラスの凹凸との間に、分子間力(ファンデスワールス力)が働いてくっ付くことができるみたいです。
ファンデスワールス力とは電荷をもたないどんな分子(物質)間にも働く、微小な引力のことです。
ヤモリの足をヒントに、バイオミメティクス(生物模倣)によって、なんども貼って剥がせる使えるテープが開発され、今では普通に販売されています。
小さな生き物ですが、驚くべき能力が備わっていて本当に凄いです。